「児童虐待〜その連鎖を止めるには〜」

みなさん、こんにちは。Bridge for Children, KGU 2回生の藤井志帆です。今回はニュースでよく取り上げられている児童虐待問題について私の意見を交えつつ、話させていただきます。

 

みなさんは児童虐待の事件をテレビなどで目にした時、どのように感じますか?

 

「自分の子どもを虐待するなんて。」

「最低の親だ。」

 

正直、私は以前までは自分の子どもを虐待する親の心情が全く理解できませんでした。虐待するなら子どもを産むべきではない、なぜ、自分の子どもを虐げることができるのだろうかと思っていました。

そこで、私は「児童虐待」について調べてみました。みなさんは次の3つの事件をご存知ですか?

 

①厚木市幼児餓死白骨化事件

②下田市嬰児連続殺害事件

③足立区ウサギ用ケージ監禁虐待死事件

 

名前を見ただげでもぞっとするような虐待事件です。この3つの事件に共通していることがあります。それは原因となる親の生育環境です。その親は子どもの頃に、自分自身が親や周囲の大人から、虐待・育児放棄などを受けていたことがわかりました。虐待された経験は精神的なトラウマとなり、自分の子どもにも虐待をしてしまうという「虐待の連鎖」が起こってしまうのです。

児童虐待の事件をニュースで見る際、加害者のよくある言い分は「しつけ」です。虐待をする親はそれを虐待と気づいていないケースが多くあります。自らが虐待を受けながら育った親にとって、「自分にとってのしつけ」が「虐待」であることを気づくことが難しいのです。また、子どもに手を出してしまう親をただ責めるだけではなく、子どもへの接し方がわからない未熟な親として、行政も含めて回りがサポートすることが大事だとされています。

 

児童虐待を少しでもなくすには、多くの人が知識を持つことが大切だと思います。虐待とは何かを知ることでもしかしたら、自分が虐待の被害者であったことがわかるかもしれません。私たちの周りの防げる虐待を見つけることができるかもしれません。

 

みなさんはどれだけ児童虐待について知っていますか?調べてからニュースを見ると、「酷い親だ」というだけではなく、「どうすればこの親子はこうならなかったのだろう」と、以前とは違った見方をするようになります。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。みなさんもぜひ「児童虐待」について調べてみてください。

 

参考文献: 石井光太 「鬼畜の家」

川﨑二三彦 「児童虐待」