みなさん、こんばんは。Bridge for Children, KGU4回生の黒崎琴鼓です。さて、今回は「支援すること」について執筆させていただきます。最後までお付き合いいただけると幸いです。
「支援とは自己満足であり自己満足でない」この言葉は、この数ヵ月間、一緒に新たに海外の子どもたちを支援するプロジェクトの立ち上げに取り組んでくれているメンバーの1人に教えてもらったものです。
私はこの数ヵ月間、海外の子どもを支援する新たなプロジェクトを立ち上げるべく、海外支援プロジェクト局のメンバーと共に活動をしてきました。正直に申し上げると、この取り組みは、順風満帆ではありません。私がプロジェクト立ち上げに取り組む中で難しいと感じる1つとして、親切の押し売りにならないかということがあります。メンバー全員が参加するミーティング内でも、プロジェクトについて話し合う機会がありました。その際、私たちはニーズがあることが重要であると理解しているにも関わらず、つい自分たちが行いたい支援を口にしていました。支援と自己満足は表裏一体であると考えます。支援する相手の気持ちを無視した支援は善意の押し売りです。相手の心に届かない支援は、結果として自己満足でしかありません。「ニーズを理解したい気持ちはある、子どもたちを笑顔にしたい気持ちはある、でもこの活動が真のニーズではなく私たちの自己満足で終わってしまったらどうしよう」このような気持ちが私の心の中でぐるぐると回っていました。
そんな時に聞いた言葉が、冒頭に書いた言葉でした。「支援とは自己満足であり自己満足でない」。支援することは、一種の自己満足であり、相手が本当に求めているニーズを理解し、問題を解決することはできないかもしれない。一方で、相手がどのようなことに困っているのかを懸命に考え、行動することは自分本位の行動ではなく、心から相手の抱えている問題を改善したいという想いが根底にある。この言葉を聞いて、私の中のモヤモヤが少し晴れたような気がしました。支援することが時に自己満足になってしまう危険があることを理解することで、常にこの考えや活動が自己満足になっていないかと自分に問うことができます。相手のことを第一に考えながら、客観的に自分たちの活動を見ることが、支援に大切なことの1つではないかと考えました。一見、当たり前のように聞こえることですが、ずっと思い悩んでいた私には、心に残る言葉であり、一歩前に進めたような気がする出来事でした。
BFCには熱意を持ったメンバーが多く存在します。自分たちの経験や学びを活かし、子どもたちの笑顔のために活動したいと想いを持つメンバーと共に活動できることは、とても心強く幸せなことです。また、私たちの想いに共感し、協力をしてくださる支援者の方々がいらっしゃってこそ活動に取り組むことができています。そのような環境であるからこそ、1人では成し得ない活動を行うことができると考えます。これからも、人のことを大切に想うことができる素敵なメンバーと共に、切磋琢磨し子どもたちが求め、笑顔になれるプロジェクトを立ち上げられるよう頑張っていきたいと思います。
今後とも、BFCの活動を見守り、ご支援・ご協力頂きますようお願い申し上げます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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