日本の女性の働き方と国際協力との関わり方

 

こんばんは。Bridge for Children,KGU4年の奥田愛梨です。皆様、毎日暑い中、いかがお過ごしですか?大学の夏休みは約2か月あるので、BFCにはその間海外に出かけるメンバーが多いです。

 

 

さて、今回は『日本の女性の働き方と国際協力との関わり方』について、私の思うことをお話しします。このトピックは、私自身大学生活において考え続けてきたことです。

 

一昔前の日本、今の大学生の親世代(50代くらい)が20代の頃は、『女の子は短大を卒業して、事務職に就き、その後寿退社するのが無難で幸せ。』というのが一般的な考えであったと思います。一方、最近の日本では、大学を卒業して、企業で総合職に就く女性がますます増えてきています。結婚後も、夫婦共働きの家庭が多いです。このように女性も男性と同じように高等教育を受け、社会でバリバリ働くことが一般的な世になりました。

 

しかし、女性が妊娠・出産・育児をする際、育休を取れない、職場の理解が得られない、夫や家族の協力やサポートがない等、女性が働くことを阻む問題が多く現れます。私は、せっかく高等教育を受けても女性は男性と同じように働き、社会で活躍することかできないということが、本当にもったいない、と感じてしまいます。

また、最近の女子大学生は、就活時に結婚後のことも考えて企業を選ぶそうです。私はこれは当たり前のことであり、当たり前のことではないと感じます。なぜなら、ほとんどの男性は育児休暇が取れるか、休職・職場復帰ができるか等の条件で企業を選ばないからです。なぜ、女性だけがまだ起こるかも分からない未来を不安に思いながら、大切な人生の一部になる仕事を選ばなくてはいけないのでしょうか。このような就活生の現状も、今の日本は結婚後の女性が働きにくい、という事実を表していると思います。

 

少し話題が派生しますが、大学で国際協力に興味を持ち、私たちBridge for Children,KGUのような団体で途上国ボランティアをする学生は本当にたくさんいます。皆大学生の間は熱心に活動しますが、少し残念なことに、就職後大多数がその活動から離れてしまいます。それは国際協力に興味がなくなってしまったからではなく、現実的に日本で生きていくための選択です。私はそのことを否定しているのではなく、千差万別の考えがありますから、いろいろな生き方があっていいと思います。

 

私がここで言いたいのは、日本の社会の風潮や慣習によって女性に将来を決めてほしくないということです。例えば、これからの時代、妻の海外赴任に夫が付いていくこと、妻が働き夫が専業主夫をすること、また、夫婦の性別が同じであること、いろいろな形の夫婦が現れてほしいです。また、女性たちには、結婚や育児を理由に夢を諦めたり、何かを制限してほしくはないです。技術が進化し、よりグローバルになり、何でも可能になってきた時代だからこそ、何事も工夫次第でできるようになると思うのです。それは女性が何でもできるスーパーマンにならなければならないということではなく、より周りの協力やサポートが必要だということです。それがあれば、女性が男性と同じように働くことは十分可能です。

 

また、国際協力を本気でするとなると、現地に行くことも必要になるでしょう。けれども、先程言ったように、誰もが現地に行くことは難しいです。例えば、育児をしているお母さんたちにいつでも海外に行くことは無理です。しかし、違う関わり方はたくさんあります。例えば、BFCのような団体の活動に協力したり、国際協力のセミナーに参加したり、様々な形のアクションがあると思います。1番大事なことは、国際協力に関心を持ち続けることです。関心を持つこと、学ぶこと、受け入れること、知らない人に伝えること、それらも国際協力の1つだと言えるのではないでしょうか。

 

私は今4年で、もうすぐ大学生活を終えようとしています。個人的には進学して後2年間学生を続けますが、ほとんどの同級生が社会に出て働き始めます。皆が大学で学んだこと、経験したことを決して忘れず、今後も社会の一員として国際協力に携わっていきたいと思います。

 

今回もお読み頂きありがとうございました。