「My Identity」

みなさんこんにちは、今回コラムを担当させていただきますBridge for Children, KGU 1回生の田辺大空です。初めてのコラムなので拙い文章ですが、読んでいただけたら嬉しいです。

 

「自分のアイデンティティって何だろう」おそらく、多くの方が1度は自分のアイデンティティについて考えたことがあると思います。今回のコラムでは、私のアイデンティティの話とそれに関連して私が考えることを書きたいと思います。

 

みなさんは『サードカルチャーキッズ』という言葉を聞いたことがあるでしょうか。サードカルチャーキッズ(Third Culture Kids)とは、「両親の国の文化を第1文化とし、生活している国の文化を第2文化とした場合、そのどちらでもない狭間の文化、つまり第3文化の中で、人格形成に影響を及ぼす時期や思春期を過ごしている子供」のことを指す言葉です。サードカルチャーキッズ(以下TCK)の定義として挙げられるのは

 

 

 

・長期間、特に学齢期の大半を海外で過ごす

 

・両親の文化圏の外で育つ・どの文化も完全には自分のものではない

 

・育った国の文化から様々な影響を受ける

 

・海外生活を経験した人にだけ帰属意識を感じることがある

 

 

 

といったものがあります。

 

なぜTCKの話をしたかというと、私がサードカルチャーキッズであるからです。私は宣教師である両親が赴任していたケニアで生まれ育ちました。ケニアには日本人が多くいますが、私は電気がなく、道路も舗装されていないような場所に住んでおり、日本人と関わる機会はあまりなく、現地のケニア人のコミュニティの中で暮らしていました。私の両親は、私がいつ日本に行っても困らないようにと家の中では日本語で話したり、日本の文化を私に教えてくれたりしていました。そのため、私は両親から日本の影響を受け、現地の友人からケニアの影響を受けました。さらに、私はアメリカ人などの宣教師のコミュニティにも出入りしていたため、欧米の影響も受けて育ちました。その結果、日本的、ケニア的、欧米的考え方の入り混じった価値観を持つようになりました。これが私のアイデンティティの基礎となっています。

 

 

私は、自分がサードカルチャーキッズであることを誇りに思っています。私がそう考える最大の理由は、自分にしかない物の見方、価値観というものを持つことができるからです。私は3つの文化から影響を受けているため、3つの視点から物事を見ることができます。当たり前ですが、この3つの視点は全く違う考えを持っています。しばしば、その違いに苦労することはありますが、多くの視点、バックグラウンドを持つことにより、私はオンリーワンであるということを自覚することができます。ここで注意したいのは、私はオンリーワンであっても、スペシャルワンではないということです。人はしばしば、自分と他人を比べることがあります。私も、ケニア出身であることを羨ましがられることもありますし、私自身も他人の経歴を見て羨ましいと思ったこともあります。もちろん、他人を見て羨ましがることは悪いことではありません。しかし、時に人は他人にばかり気を取られて、自分の魅力、強みに気付いていないことがあるのではないかと私は考えます。みなさんは、自分のアイデンティティを知り、その魅力に気付くことはできているでしょうか。