みなさんこんにちは。BFC広報局長3年生の太田佳乃です。
2月に入りました。もうすぐバレンタインですね(^-^)
バレンタインは、特別な想いや、日頃の感謝を伝える良いチャンスです。
私は、大切な人たちに感謝の気持ちをチョコレートとともに贈ろうと思います。
チョコレートというと、国際協力の観点から見ると、きっと「児童労働」「フェアトレード」といったワードが思い浮かぶのではないでしょうか。確かに児童労働は世界の深刻な問題です。また、BFCにもフェアトレードについて関心を持っているメンバーがいます。
今日は少し違った角度で「チョコレートのお話」をしようと思います。
現在、世界全体のチョコレート消費量が増えている一方で、近い将来、主原料であるカカオ豆の生産が追いつかなくなるかもしれないと言われています。木が高齢化している、栽培に必要な苗木や肥料などが手に入りにくい、栽培技術に関する知識が周知されていないなど、カカオ農家を取り巻く環境には難しい問題があるのです。一言でいうと、今のカカオ生産は持続可能性がないということです。持続可能といえばSDGsですが、ここで登場するのは、World
Cacao foundation(通称:WCF)です。WCFのビジョンは “a sustainable and thriving cocoa sector – where farmers prosper, cocoa-growing communities are empowered, human rights are respected, and the environment is
conserved.”
であり、カカオ生産国において、持続可能なカカオ経済を促進し、経済的・社会的発展や環境保護を実現していくことをミッションとしています。WCFは2015年に「ココアアクション」プロジェクトを始動しており、現在は2020年をゴールとして、ガーナとコートジボワールで30万人のカカオ生産者を対象に、経済的自立、高度な農作業スキルの習得を目指して活動しています。また、WCFには日本の大手お菓子メーカーも加盟しており、持続可能なチョコレート生産の促進に積極的に携わっています。
もし実際にカカオの生産が追いつかなくなり、大好きなチョコレートが食べられなくなれば、それは私たちにとって大問題です。私たちが今後も楽しくチョコレートと付き合っていくためには、きっとカカオ生産者や生産国に意識を向けること、そして問題意識を持つことが大切なのではないでしょうか。
チョコレートは、いつも私たちの身近にあるものですが、私たちはそのものの表面しか見てません。どんな物に対してもですが、まず地球の裏側の人間が汗水流してカカオを生産し、それを加工する人がいて運搬する人がいる。またそのチョコレートをアートのように表現する人がいて、一粒のチョコレートは、私たちの手元に来ます。この一粒のチョコレートにどれだけの人が関わっているのか、想像もつきません。そして現在では、カカオの生産が追いつかなくなるという問題を解決するために、見えないところで活動する人たちがいます。
今回、私が伝えたかったことは、1つのものを探究すれば、世界は広がるということです。案外考えもしなかった身近なものが深堀できるかもしれません。ぜひ、身近なものに対して世界を広げて新たな発見に出会ってみてください。
そして最後に、、、世界は誰かの仕事でできている。
最後までお読み頂きありがとうございました!次回もお楽しみに〜☆
World Cacao foundation HP
https://www.worldcocoafoundation.org (2019年2月1日)