みなさんこんにちは。初めてコラムを担当させていただく、1年生の吉田優美華です。今回は、自分自身の経験から学んだ「勝つことよりも負けないこと」についてお話させていただきます。よろしくお願いします。
突然ですが、みなさんは失敗したことがありますか?
私が初めて大きな壁にぶつかったのは高校時代のテニス部でのことです。一人だけ初心者で入部し、「誰よりも上手くなる」との一心で打ち込みました。朝練にも積極的に参加し、練習の反省点を書くノートも毎日欠かさず書きました。自分で言うことではありませんが、テニス部に入るまで私は、勉強もスポーツも何をやっても大概が上手く行く「優等生」でした。もちろん、それなりの努力はしていました。しかし、心のどこかで「私なら大丈夫」「きっと次も成功する」と思っていたのでしょう。そんな私の期待とは裏腹にテニスの道は厳しかったです。
結論から言うと、最後までテニスにおいて結果を残すことはできませんでした。顧問の先生は「負けないこと」の大切さをいつも私たちに言ってくださいました。しかし当時の私は、「勝つことの先に何があるか」頭で理解はしても受け入れることができませんでした。どうしても勝つこととその先にあることは別のものである気がしてなりませんでした。「勝つこと」にこだわりすぎた私は、学業との両立に悩み、思うような練習ができず悔しさの連続でした。そうして最後に結果が出なかった時、ほとんど負け惜しみのような気持ちで、頑張り続けた自分を信じることに懸けました。
つい先日、思うような結果が出ないことが再びありました。しかし、私の心は少しも折れませんでした。悩みながらも貫き通したその意思は自分でも驚くほど固く、「人はこうして強くなる」と感じました。そして、テニスを通して学んだことが「負けないこと」であったと、やっと気づくことができました。
やらずに後悔するぐらいならやって後悔しろというのをよく聞きますが、本当にその通りだと思います。みなさんの中にも少なからず悩みはあると思います。自信をなくしそうになっている人もいるかも知れません。でも、一歩だけ。ゆっくりでいいので、前に踏み出してみてください。もうだめかもしれないと自分自身に諦めそうになった時にどれだけ踏ん張れるか。自分の目指すゴール地点の先には何があるか。前を向き続けることが「負けないこと」になり、やがては勝利へと変わるはずです。
さらに、この「負けないこと」が与えるインパクトは自分にだけではありません。
南アメリカ解放の父であるシモン・ボリバルは言いました。
「人間がなしうる最も素晴らしいことは人に光を与える仕事である」
後に続く後輩や自分の周りの人が大きな壁に直面した時。負けなかった自分の経験がその人の光になるとしたら、こんなに嬉しいことはないと思いませんか?
今日は少しブルーな気分のあなたへ
「勝つことよりも負けないこと」
この言葉が少しでもあなたの心に届けば幸いです。
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