「子どもの自己肯定感」2023/6/9

夏を思わせるような強い日差しの日が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。今回のコラムはBridge for Children, KGU 3年の赤浦が担当致します。最後までご覧いただけますと幸いです。

 

早速ですが、皆さんは精神的幸福度という言葉を知っていますか?私がこの言葉を知ったきっかけは、5月12日にミーティングで行った「子どもの精神的幸福度」に関する子ども局の研修です。

 

精神的幸福度とは、世界各国で毎年、こどもたちの主観的幸福度や教育水準、環境の質、社会的支援など、様々な指標を用いて測定されるものです。この精神的幸福度において、日本は調査国38カ国中ワースト2位という結果でした。身体的健康度は1位にも関わらず、日本の子どもたちは自分が幸福であるとは考えていないようです。この原因として、いじめの問題や、子どものうつ病が問題となっています。

 

この問題から、精神的幸福度を上げるために、私たちに何ができるかについてディスカッションを行ったところ、子どもたちの自己肯定感を挙げることが必要だと考えました。日本が学歴を重視する社会であるということや、それによるプレッシャーなどで、ストレスなどを感じ、主体的幸福度の面で基準が低いのではないかと考えました。

しかし、教育水準や社会的支援などは簡単に変えられるものではないため、主体的幸福度を上げることで精神的幸福度は上がるのではないかと考えました。そして、その主体的幸福度は自己肯定感という言葉で表現されるような、自分の心の状態の他に、周りからの声掛けなどで変化するものではないかと考えます。

 

BFCでは、ミーティングの一番初めのアイスブレイクで、「Good and New」というコンテンツを時々行います。Good and New とは、最近の一週間で起きた良いことなどをメンバーに共有するコンテンツです。このように、日常の中の小さな幸福を見つけることで、自身の幸福の基準が増え、主体的幸福度は満たされるのではないかと思います。

 

また、学歴社会などの教育水準を変化させることは難しいと述べましたが、学歴を意識しないような考え方にすることは可能ではないかという意見も出ました。それは、「ほめる」ということです。どのような進路選択をしても、尊重されるべきであると考えることで、プレッシャーを感じずに学生生活を送ることができるのではないかと考えます。

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

 

参考文献:

内閣府「幸福度研究について」2023年5月25日閲覧

https://www.esri.cao.go.jp/jp/esri/prj/current_research/shakai_shihyo/about/about.html