学生団体の活動を振り返って

 

おはようございます。今回コラムを綴らせて頂きます、4回生の石丸加菜です。

 

 

BFCの一員としてコラムを綴らせて頂くのは恐らく本稿が最後だと思います。
そんな私のコラムのラストは、やはり「学生団体の活動を振り返って」が最適だと思いました。しかし、どうしても「人はなぜ働くのか」をテーマに想いを発信したいので、今回は上記テーマでコラムを執筆させて頂きます。

 

就職活動を終え、数ヶ月後には社会人となります。この問いに自分なりの考えを持って、社会に出たいと思っているからこそ、自分の価値観を言語化しました。

 

人は何故働くのか。このテーマは時代の流れによって、変化していると言われています。ダニエル・ピンク氏の『モチベーション3.0 持続するやる気をいかに引き出すか』では、人々が働く動機を以下のようにまとめています。貧困の圧力が著しかった戦後はモチベーション1.0((basic operating system):衣食住を満たすための生物としての基本的欲求に対する動機付け)と言われ、人々は「自然界の中で生きていく為」に働いていました。そして産業革命からバブル崩壊頃までは、モチベーション2.0((the carrot and the stick / reward and punishment):ボーナスまたは罰金による金銭的動機付け)と言われ、世間の人々は「外部からの報酬を受け私利私欲を満たすため」に働きました。そして現代はモチベーション3.0((Internal motivation / mastery):人間的成長、知的興奮、社会への貢献などより高い次元での意味付けを持たすことによる動機付け)と言われ、「内的欲求を満たすため」に働くとダニエル氏は述べています。

 

就職活動をする中で、私はそのどれでも無く、「人の期待に応える」ために働きたいと思いました。お金のために働くそれも一理あると思います。しかし江戸時代の社会構造まで遡ってみると、彼らは自分たちの共同体を自分達で創りみんなが傍を楽にするために働いていました。そのような世の中だったからこそ、皆に向上心があり、活発な社会、コミュニティが築き上げられたと思います。現代のように私権の為に働く、またはこれをしたから、これが貰える社会では、活力の根源が私権の追求にあります。市場経済が飽和してしまうことが目に見えている今後の社会では、人々の期待に応えるという本質を掴むことができないので、生き残っていけないのでは無いかと感じました。

 

現代はモチベーション3.0時代で、やりがいを満たす為に働くと言われているにも関わらず、活力を持って働いている人は社会人の内たった6%だとあるインターンシップで聞いたことがあります。私は働くならば、ただ与えられたことをこなすのではなくて、相手に同化し彼らの期待に応え続けて、生きていきたいです。
綺麗事や理想論を並べているだけだと思われてしまうかもしれませんが、私にとって何故働くのかの問いの答えは、現段階では「人の期待に答え続けること」です。
社会人になってもこの信念を持ち、活力ある社会を築いていくことに貢献したいと考えています。

 

参考文献
ダニエル・ピンク 『モチベーション3.0 持続するやる気をいかに引き出すか』
ダニエル・ピンク 「やる気に関する驚きの科学」https://youtu.be/I9rCrtQHEOM