幸せの国デンマークが教えてくれたこと


こんにちは。Bridge for Children, KGU4回の井上果南です。

今回でコラムを書くのは4回目程になりますが、3月で卒業の為、このコラムが最後になるかと思います。

そんな最後のコラムは、「幸せの国デンマークが教えてくれたこと」について書かせていただきたいと思います。

 

皆さんは、世界幸福度報告書をご存知でしょうか。これはアメリカのコロンビア大学が国連の支援を受けて毎年調査しているもので、

所得、健康寿命、社会的支援、自由、信頼、寛容さから人々がどれほど幸せに感じているかを調査するものです。

毎年北欧諸国が上位を占めており、2020年の調査でデンマークは2位でした。1位は3年連続でフィンランドです。

ちなみに、日本は153カ国中62位でした。この順位を知って皆さんはどう感じますか?

 

デンマークの人々が高い幸福度を得ているのにはどのような理由があるのか、もっともっと幸せに生きる為にも少し調べてみたところ、

1つ気になる理由があったのでここで紹介したいと思います。

 

デンマークの幸福度が高い理由の1つに、教育によって自分の居場所が見つけられるからという理由がありました。

皆さんはエフタスコーレをご存知でしょうか。

これは幸せの国デンマークに存在する教育機関のことです。エフタスコーレは、希望すれば中学卒業後に個性を伸ばす為に1年間通うことができます。

 

エフタスコーレでは、活動を通して自分の才能を見つけます。そして、才能を伸ばして本当の自分を発見し、卒業後に自分らしい人生を歩んでいくための土台を築くことができます。

中学卒業後の高等学校への進学率が100%に近い日本ではあまり想像しにくく、個性を伸ばす為??と理解が追いつかないかもしれません。

 

高等学校、大学、専門学校などに進学すると、より専門的なことを学んでいきます。

しかし、それらを学ぶ以前に自分と向き合い、強みを見つけてそれを伸ばし、自分らしい人生を歩んでいく準備をするということはとても重要だと思います。

 

日本では、じっくり自分と向き合い、強みや本当の自分がわからないまま仕事やライフプランを決める人が多く存在すると思います。

 

自分自身のことがわからないまま、次のステップを決めることで違和感を感じてしまったり、モチベーションが下がってしまったりすることで、結果的に幸福度が下がってしまうことにも繋がると思います。

 

自分と向き合う期間が積極的に設けられて、且つその期間が中学卒業後という早い段階であるとういうところに、デンマークの幸福度が高いことが納得できた気がします。

 

私自身も、就職活動や今までの経験を通して自分と向き合うことの重要さはとても実感しています。

自分と向き合い、強みを知る。そして強みを伸ばしていくことで、より自分らしい人生を歩んでいくことができると思います。

 

幸せの形は1人1人違います。幸せを感じる瞬間も、対象もレベルも。

しかし、自分と向き合う時間を作ることを少し意識するだけで皆さんの幸福度もきっと向上していくと、デンマークの教育制度が教えてくれている気がします。

 

皆さんの人生がより幸せで溢れますように。

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

https://happiness-report.s3.amazonaws.com/2020/WHR20.pdf

 

https://www.ishes.org/happy_news/2019/hpy_id002639.html