こんにちは。

ゴールデンウィークで4月からの新学期、新生活の疲れをリフレッシュできたでしょうか?

今回のコラムは、Bridge for Children, KGUの二回生山縣早樹が担当させていただきます。初めてのコラムで拙い文章ですが、最後までお付き合いいただけると幸いです。

 

今回のコラムでは、「無意識のうちにできる固定概念」について私の経験を例に書きたいと思います。

 

 

 

それは、高校一年生の夏、私は語学留学でイギリスのケンブリッジに約二週間滞在した時のことです。滞在期間中はホームステイをすることになっており初めてのホームステイを楽しみにしていました。そして、ホストファミリーとの対面の日私を迎えに来てくれたのは、黒人の家族でした。私は、その瞬間ホストファミリーが黒人であることに驚いて、心待ちにしていたホストファミリーとの対面を心から喜べずにいました。

このときの私は、イギリスに来ているのだから迎えに来てくれる家族を勝手に白人と想像していたのです。日本にいるときに見ていたテレビやニュース、旅行本の情報によってイギリス=白人が住む国というイメージ、固定概念が出来上がっていたことが原因であると考えました。

そのホームステイは、ホストファミリーのおかげでとても楽しい思い出になりましたが、グローバル化が進んでいる世界で、無意識に肌の色で人を判断していたことに気づき愕然としました。

 

この出来事を通して、自分で経験していないことに対してそのイメージを作るのはメディアの影響力が多く一面的な固定概念を作ってしまうことがあること、それが無意識であるとしても差別になる場合があること、そして、人との関わりで最も重要なことは肌の色や国籍、外見に囚われず、相手の本質をみることであるということを身をもって実感しました。

 

皆さんはこの私の経験をどう思いますか?また、皆さんもこのような自分の中で勝手に形成された固定概念で知らず知らずのうちに人を判断していませんか?

 

帰国子女だから、ハーフ(ダブル、ミックス)だから英語はペラペラに話せる。髪色が派手な人は怖い。タトゥーが入っている人は不良。初めて会った人に対してこれらのステレオタイプに当てはめてしまってその人たちの本当の姿を見ようとする前に相手のことを決めつけ、距離をとってしまうことはとてももったいないと思います。

 

これらの固定概念は私たちの生活の中で作り出されてきたもので気がつくのが難しいです。しかし、グローバル化が進み日本でも多文化共生の重要性が増し、また個人の個性が今まで以上に尊重することが必要とされていることにより、今までのステレオタイプでは人を不愉快な気持ちにするかもしれません。人を知らぬ間に人を傷つけないように当たり前の考え方を疑う機会を作る必要があるでしょう。当たり前を疑い、周りと気づきを共有することであなたの周りから少しずつでも互いを思いやる生きやすい世界にしていけると思います。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。